ヤマモモの機能性評価と製品開発

タイトル ヤマモモの機能性評価と製品開発
担当機関 愛媛県工業技術センター
研究期間 1996~1998
研究担当者 宮岡俊輔
新谷智吉
森本 聡
平山和子
発行年度 1999
要約  現在、かに・エビ等甲殻類の殻から生産している「キチン・キトサン」を微生物を利用して発酵生産する技術を開発する。
背景・ねらい
キチン・キトサンは将来有望なバイオマス資源であり、現在カニ・エビ廃棄物から抽出され、その有用な性質が注目を集めている。しかし、カニ・エビ廃棄物からの抽出には、安定的な原料調達や高濃度の酸・アルカリを使用する製造工程など多くの問題を含んでいる。そこで、本研究ではキチン・キトサン、特に溶解性に優れたキトサンを微生物を利用して発酵生産する技術を検討する。主な検討課題は、①微生物によるキトサンの効率的生産技術の開発 ②微生物から得たキトサンと甲殻類由来キトサンの相違点の発見の2つの点とする。
成果の内容・特徴
  1. 微生物から得たキトサンの構造は、甲殻類由来のキトサン(市販品)と異なる。このことが、微生物から得たキトサンの吸湿性能、金属吸着能等の性質が優れている原因である。(図1)
  2. また、上記構造の違いを利用して用途が多くかつ機能性が高い5量体以上のキトオリゴ糖を効率よく生産するための基盤技術が確立することができる。(特許出願中)
  3. 培養条件の最適化により、キトサンの発酵生産における効率がこれまでの2.5倍に向上できる。(図2)
  4. 変異株を作製することにより、キトサンを効率的に作製する菌株が得ることができる。
  5. ジャーファーメンターを用いた好気的な微生物の培養により、キトサン生産性の効率化を図ることができる。(表1)
  6. シトラス・モラセスを微生物培養時の培地成分として使用し、キトサンを生産することが可能である。
  7. 微生物キトサンの低分子化に、市販の安価な酵素が使用できる。
成果の活用面・留意点
  1. 保存性を向上させるとともに、機能性のある食品への展開を考えている。さらに、本研究で把握された微生物から得たキトサンの性質は、より付加価値の高いオリゴ糖の生産技術に有用な性質と期待される。

図表1 228805-1.jpg
図表2 228805-2.jpg
図表3 228805-3.jpg
カテゴリ 機能性 効率的生産技術 もも

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