コマツナの防虫ネットと簡易太陽熱消毒利用による害虫防除と雑草抑制

タイトル コマツナの防虫ネットと簡易太陽熱消毒利用による害虫防除と雑草抑制
担当機関 徳島県立農業試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 久米洋平
杉本和之
板東一宏
発行年度 2000
要約 盛夏期におけるコマツナ栽培では,晴天日の簡易太陽熱消毒7日間処理により雑草防除ができ,目合い0.6mmの防虫ネットを被覆することで,キスジノミハムシによる食害がほぼ完全防除できる。
背景・ねらい
近年,ホウレンソウの後作として栽培面積が増加している夏期のコマツナ栽培では,害虫による食害対策や雑草防除が大きな問題となっている。
そこで,防虫ネットと作付前の簡易太陽熱消毒処理の組合せによる害虫防除と雑草抑制効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. キスジノミハムシの食害は施肥,耕うん,畦立て後に十分かん水を行い,透明ビニールを被覆する簡易太陽熱消毒を晴天日に7日間処理した後に播種し,0.6mm目合いの防虫ネットを被覆することによりほぼ完全防除できる(図1)。
  2. 雑草は簡易太陽熱消毒7日間処理でほぼ抑えられる。(図2)。
  3. 収量は簡易太陽熱消毒7日間処理が14日間処理,無処理よりも多く(図2),防虫ネットの目合いでは0.6mm目合い被覆で生育が促進され,収量の向上が図れる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 簡易太陽熱消毒処理の際,畦へのかん水は充分量行う。
  2. 簡易太陽熱消毒処理後の防虫ネット被覆は速やかに行う。
  3. 防虫ネット被覆の際,土壌表面と防虫ネットに隙間が生じないよう,防虫ネットの土寄せは確実に処理する。
  4. 本技術の有効処理時期は,7月の梅雨明け~8月の盛夏期である。

図表1 228821-1.jpg
図表2 228821-2.jpg
図表3 228821-3.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 こまつな 雑草 施肥 播種 防除 ほうれんそう

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