促成栽培ナスに発生する多剤耐性灰色かび病の防除

タイトル 促成栽培ナスに発生する多剤耐性灰色かび病の防除
担当機関 高知県農業技術センター
研究期間 1999~2000
研究担当者 川池直人
川田洋一
矢野和孝
発行年度 2000
要約 促成栽培ナスに発生する多剤耐性灰色かび病菌に対しては、メパニピリム水和剤およびフルジオキソニル水和剤の2週間おき散布で防除効果が高い。
背景・ねらい
施設栽培の果菜類に発生する灰色かび病は、薬剤耐性菌が発生しやすく、ベンズイミダゾール系薬剤やジカルボキシイミド系薬剤の耐性菌は既に顕在化している。また、ベンズイミダゾール系薬剤耐性菌に効果の高いジエトフェンカルブ剤が、1990年より使用され始めたが、本剤にも耐性菌が発生し、近年新たに登録認可された薬剤の効果的な使用方法が望まれていた。
成果の内容・特徴
  1. チオファネートメチル水和剤、プロシミドン水和剤、ジエトフェンカルブ・プロシミドン水和剤およびジエトフェンカルブ・チオファネートメチル水和剤の防除効果が低いベンズイミダゾール系薬剤高度耐性・ジカルボキシイミド系薬剤中等度耐性・ジエトフェンカルブ弱耐性(HR-MR-WR)菌に対しては、メパニピリム水和剤の効果が高い(図1)。
  2. メパニピリム水和剤およびフルジオキソニル水和剤は、2週間おき散布で防除効果が高いが、3週間おき散布では防除効果がやや低い(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. メパニピリム水和剤およびフルジオキソニル水和剤の使用回数、4回および3回を順守する。

図表1 228850-1.jpg
図表2 228850-2.jpg
カテゴリ 病害虫 施設栽培 耐性菌 なす 防除 薬剤

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