乗用機械移植による中山間地レタス周年生産のための2条平うね栽培様式

タイトル 乗用機械移植による中山間地レタス周年生産のための2条平うね栽培様式
担当機関 愛媛県農業試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 河内博文
才木康義
山崎康男
松本英樹
大西力
発行年度 2000
要約 レタスを周年生産するため、乗用移植機を利用する場合、うね幅1.1m~1.2m、うねの高さ15cm、条間30cmの2条平うねマルチ栽培とする。株間は標高400mでの夏どりでは25cm、冬春どりトンネル栽培では28~30cmとする。
背景・ねらい
四国中山間地の中規模造成地では、農家の減少、休閑地の増加傾向に対処するため、高度に土地を利用でき省力的な高収益野菜の導入が必要とされる。そこで効率的に土地を利用するために、機械化によるレタスの周年生産技術を確立する目的で、多様な標高、作型、気象、土壌条件に適し、2条同時植えの乗用野菜移植機が効率的に利用できる栽培様式について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 傾斜畑では、うね幅は狭く、うねの高さは15cm程度の低いうねのほうが土壌が乾燥しにくく、収量が多い。条間は株張りの旺盛な品種.、作型では広いほうが球の形状が良くなる。(表1)。
  2. 移植機、トンネル設置作業性上は、うね幅を1.1~1.2mとし、条間は傾斜地での移植作業性の関係から、30cmが適する(表1)。
  3. 株間は狭い方が収量は多いが、形状は広い方が良くなる。正品収量からは、標高が400mの夏どりで25cm、標高150mやトンネル栽培の作型では28~30cmとする(表2)。
  4. マルチ資材は、夏まき夏どりでは白黒マルチ、秋まき冬春どりでは黒マルチとするが、春まき夏どり、夏まき秋どりの作型は、白黒マルチの他、標高400mで黒マルチが可能である。(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 四国中山間地での栽培、及び同時2条植えの乗用野菜移植機、1.2m幅設定仕様の歩行用野菜移植機に適用される。また傾斜畑での技術であるたため、多湿条件となる水田ではうねの高さや排水の配慮が必要である。

図表1 228893-1.jpg
図表2 228893-2.jpg
図表3 228893-3.jpg
カテゴリ 乾燥 機械化 傾斜地 水田 中山間地域 品種 レタス

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