タイトル |
中山間地域における花木類の周年出荷 |
担当機関 |
高知県農業技術センター山間試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
山下俊二
山崎教道
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発行年度 |
2000 |
要約 |
中山間地域における花木類の露地と 促成栽培品目を組み合わせることで周年出荷が可能になる。また、促成品目の休眠打破処理により促成期間の短縮が図られる。
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背景・ねらい |
中山間地域における複合経営品目として産地化が進みつつある花木類については、品目数が多く、また、本県での取り組みは比較的新しいこともあり、基礎的な栽培技術に関する知見が少ない。そこで、中山間地域に導入可能な花木類の品目と出荷時期について明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 酪露地品目では、
ユーカリ‘シルバードロップ’は9月上旬以降随時、 ライラック青色、桃色、白色系統は4月中旬~5月上旬、 フイリイボタは5月上旬~11月下旬、 スモークツリー‘ノーマルグリーン’、‘レッドビューティー’は6月中、下旬、 サンゴミズキは9月上旬~2月上旬、 シンフォリカルポス白実系統は10月上旬、 ウメモドキ‘大納言’は10月上~下旬、 コムラサキ‘一才紫式部’は10月下旬に出荷できる(図1)。 促成品目では、 ハナウメ‘野梅’、‘寒紅梅’は12月上旬~1月上旬、 サクラ‘東海桜’、‘敬翁桜’は12月下旬~3月上旬、 ハナモモ‘矢口’、‘室矢口’は12月下旬~3月上旬、 セッカヤナギ‘直立石化柳’は1月上旬~3月上旬、 トサミズおよびキンバコデマリは1月中旬~3月上旬、 ユキヤナギ‘蒲田早生雪柳’は1月中旬~3月中旬、 アジサイ‘ウズアジサイ’は1月下旬~3月上旬、 レンギョウ‘ジャイアントイエロー’は2月上旬~3月中旬に出荷できる(図2)。 - サクラおよびトサミズキは入室時の石灰窒素処理により、セッカヤナギ、アジサイおよびキンバコデマリは温湯処理により休眠打破され、促成所要日数が短縮する(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- サクラおよびハナモモは枝の裂開や樹の倒伏等強風による被害を受けやすいので、風当たりの弱い場所に植え付け、必要なら防風ネットを張る。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
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