三陸沿岸と仙台湾におけるプランクトンの季節変動を数値モデルで再現

タイトル 三陸沿岸と仙台湾におけるプランクトンの季節変動を数値モデルで再現
担当機関 東北区水産研究所海洋環境部
研究期間 1997~1998
研究担当者 伊藤進一
稲掛伝三
横内克巳
松尾豊
杉崎宏哉
清水勇吾
発行年度 1997
要約 三陸沿岸と仙台湾において現場観測した水温、塩分、栄養塩、植物プランクトン、動物プランクトンなど低次生物生産の季節変化を、光と表層混合層深度で駆動されるプランクトン年周期数値モデルにより再現した。
背景・ねらい 東北区水産研究所は岩手県、宮城県、福島県と共同研究で水産庁漁業取締費「漁場生産力モデル開発基礎調査」を実施している。目的は、漁場における低次生物生産力変動のヒラメとイカナゴ資源への影響をモデル化し、漁獲許容量水準あるいは資源管理効果を推定するための基礎的知見を得ることである。
成果の内容・特徴
  1. 平成6年11月~平成8年10月までの期間、海洋の低次生物生産に関連する物理化学環境と動植物プランクトンの変動を東北沿岸域(図1)で観測し、その季節変動特性を明らかにした(図2)。
  2. 表層混合層の厚さ(観測値)と海表面の光量(理論値)によって変動するプランクトン年周期モデルを作成し、三陸沿岸域と仙台湾に当てはめた。
  3. 作成された数値モデルが現場観測されたプランクトンの季節変動を再現できることを確認した(図2)。
成果の活用面・留意点 このモデルと別途作成されている魚類モデルとを結合させることによって、最終目標である低次生産力と魚類資源変動の関係解明に貢献することが期待できる。モデルはまだ経年変動をうまく再現できていないので、今後は、次年度までの現場観測結果のデータベースを完成させ解析を行い、低次生物生産の季節的・経年的変動特性を明らかにするとともにモデルの改良を進める。
[具体的データ]
図表1 229070-1.gif
図表2 229070-2.jpg
カテゴリ 季節変動 データベース

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