標本船操業日誌から推定した福島県底びき網漁業による漁場の利用実態

タイトル 標本船操業日誌から推定した福島県底びき網漁業による漁場の利用実態
担当機関 福島県水産試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 山廼邉昭文
発行年度 2000
要約 底びき網漁業標本船の操業日誌から操業位置及び操業時間を調査し、本県底びき網による漁場の利用実態を一定区画毎の利用回数として推定した。
背景・ねらい 我が国周辺における底魚資源状況の悪化が指摘されており、国は1999年12月に「水産基本政策大綱」を発表して資源回復計画の策定に着手した。本県においても、底魚資源状況は国と同様な状況にあると考えられるため、漁獲強度が高いと推測される底びき網漁業を対象に漁場の利用実態を把握するための調査を行った。
成果の内容・特徴 図1の□で囲んだ区域内において、東西南北各5分に区分した各区画での底びき網によるのべ曳網時間を算出し、底びき網ののべ曳網面積が各区画の総面積の何倍となっているかを推定した。
  1. 水深200m以浅の海域での操業が多くを占めていた。
  2. 最も利用時間が多かったのは北緯36.55~37.00、東経141.00~141.05の区画であった。
  3. その利用時間はのべ6,462時間と計算され、曳網面積は区画総面積の11倍と推定された。(表1)
成果の活用面・留意点 今回の成果によりサンマの餌料環境変動には様々な種間関係が影響を与えていることが示唆された。これらの捕食圧を考慮することで資源変動を予測する上で重要な情報となる仔稚魚の成長や生残率を推定し、より正確な資源変動予測が可能となる。この成果は動物プランクトンの変動を多面的に研究し浮魚類の餌料環境を明らかにするプロジェクト「太平洋漁業資源」における成果のひとつである。
図表1 229191-1.gif
図表2 229191-2.gif
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