タイトル | 成長ホルモンとプロラクチンによる魚類免疫系の促進 |
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担当機関 | (独)水産総合研究センター 養殖研究所 |
研究期間 | 1996~2000 |
研究担当者 |
東 照雄 矢田 崇 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 下垂体ホルモンが魚類免疫系の維持に果たす役割を解析し,成長ホルモン(GH)とプロラクチン(PRL)がもつ促進的な調節機構を明らかにした。 |
背景・ねらい | GHの免疫増強作用は医学分野において詳細に研究され,臨床薬としての適用が検討されている。魚類においても,GHが細胞性免疫機能を高める効果を持つことが知られているが,抗体の本体である免疫グロブリン(IgM)などの液性免疫におよぼす影響は明らかではない。本研究ではGH並びにその進化上の姉妹分子にあたるPRLが,魚類免疫系,特に液性免疫の調節に果たす役割について解析を行った。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | 本研究で明らかにされたホルモンによる魚類免疫系の維持・増強効果は,養殖魚の健康管理に必要な耐病性制御,疾病予防技術の開発に資する。これを実用レベルまで高めるためには,分子機構並びに遺伝的背景に踏み込んだ解析が必要である。また応用の可能性の1つとして,ストレスによる免疫力の低下に対するGH・PRLの緩和作用について,現在検討中である。 |
図表1 | |
カテゴリ | 予防技術 |