サザエ栽培漁業の事業化(サザエ人工種苗放流効果調査)

タイトル サザエ栽培漁業の事業化(サザエ人工種苗放流効果調査)
担当機関 神奈川県水産総合研究所
研究期間
研究担当者
発行年度 2003
背景・ねらい
  • 神奈川県ではサザエ種苗の量産技術開発を経て毎年70万個前後の人工種苗が放流されている。
  • 放流後の成長、回収率及び経済効果について調査を行った。
  • 殻高20~25mmの人工種苗は、放流後1年から1.5年で漁獲可能な大きさ(65mm)まで成長していた。
  • 主要漁場のひとつである横須賀市長井における放流年別回収率は30~39%と推定された。また、同漁場は毎年およそ30万個の種苗放流によって、10.9-11.5トンの漁獲の増加が認められた。
  • 種苗放流による漁獲収入の増加分と放流経費との比、すなわち経済効果指数は1.5~1.7であった。
放流後の成長:
水深及び餌料環境の異なる二地区での標識放流追跡結果を図1に示す。水深4mで紅藻類がよく繁茂していた城ヶ島地先での成長は、水深8mの江ノ島地先での結果と比べ成長が優れていた。城ヶ島地先では放流後およそ1年で漁獲可能な大きさ(SH65mm)まで成長し、江ノ島地先においても1.5年であった。
回収率・経済効果:
放流効果調査を実施した平成10年4月から平成15年3月の間漁獲の主体であった1997年から1999年放流群の推定回収率(再捕率)は29.8~38.9%と推定され、また、経済効果指数は1.5~1.7と推定された(表1)。また、放流による漁獲量の増加は10.9~11.5トンであった。
成果の活用面・留意点 本県におけるサザエ栽培漁業は人工種苗放流による効果が認められたことから、種苗生産事業を平成17年度から財団法人神奈川県栽培漁業協会に移管予定である。
図表1 229482-1.png
図表2 229482-2.png
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