タイトル | 液体クロマトグラフィー/質量分析法による下痢性貝毒の一斉分析法の開発 |
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担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター東北区水産研究所 |
研究期間 | 2003~2006 |
研究担当者 |
鈴木敏之 |
発行年度 | 2004 |
背景・ねらい | 下痢性貝毒は北海道・東北沿岸を中心に問題になっている貝毒である。二枚貝の下痢性貝毒はマウスを用いた動物試験により検査されているが,
下痢性貝毒の代替検査法としては,液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC-MS)が有望視されているが,検査試料の予備精製を含む検査手順が複雑で専門知識と経験が必要である上,複数の成分からなる下痢性貝毒を一回の測定で検査することができず実用化は困難であった。本研究では,検査機関での実用化を目指し,LC-MSによる簡便かつ高精度な検査法を開発する。 |
成果の内容・特徴 | わが国の二枚貝から検出される主要下痢性貝毒成分(オカダ酸群,ペクテノトキシン群,エッソトキシン群)を約20分で一斉に検査することが可能になった。また,二枚貝の抽出液を予備精製などの前処理をせずにそのまま検査できるため,簡便かつ迅速な検査が可能になった。さらに,毒の検出感度は現行公定法であるマウス毒性試験と比較して200倍以上の高感度であり,極めて微量の毒が二枚貝に含まれている場合にも毒を見逃すことなく検出することが可能になった。さらに,検査を2日以上連続して行った場合にも装置は安定しており,検査機関での実用化に充分耐えうる検査法であることが実証された。 |
成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
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