かきの持続的生産に向けた養殖量削減効果を科学的に実証

タイトル かきの持続的生産に向けた養殖量削減効果を科学的に実証
担当機関 広島県水産試験場
研究期間 2001~2003
研究担当者 赤繁 悟
平田 靖
発行年度 2004
背景・ねらい
  • かき養殖漁場の過密化が生産停滞や漁場環境の悪化を引き起こしている。
  • 限られた海域の餌料を有効に活用し,かきを持続的に養殖生産するため,養殖モデルを作成し,漁場毎の適正養殖方法を生産者に提示する。
成果の内容・特徴
  • 養殖連を短縮してもカキの成長に改善効果がみられなかったが、筏への垂下連数を2割削減することによって餌が少ない年には大型サイズの個体が増加し(図1),早期に収穫できることを実証した。
  • 水温別の濾水量,餌料の消化吸収,呼吸量の詳細な調査により,水温とクロロフィルa量からかきの個体成長を予測するモデルを開発し,実測値とほぼ合うことを確認した(図2)。
  • 水温,クロロフィルa量,平均流速および筏へのかき垂下量からサイズ別収穫量を推定できるモデルを開発し(図3),漁場毎の特性に応じた養殖法を求めることが可能になった。
成果の活用面・留意点
  • モデルの適用には漁場毎の水温,餌料量および潮流特性の調査を必要とする。
  • 適正養殖へ改善が進めば,漁場底質への負荷も減少し,かきによる海域の窒素,リンなどの高い回収効果と合わせて広島湾の環境改善への寄与が期待できる。
図表1 229549-1.png
図表2 229549-2.png
図表3 229549-3.png
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