ガザミ幼生の脂肪酸要求性の検討

タイトル ガザミ幼生の脂肪酸要求性の検討
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター
研究期間 2004~2005
研究担当者 芦立昌一
発行年度 2004
背景・ねらい ガザミの種苗生産過程においてガザミの必須脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)の幼生期の要求性を明らかにし、適正な飼育方法を開発する。
成果の内容・特徴 本試験では、各種の不飽和脂肪酸で強化したワムシを給餌して飼育したゾエアの脂肪酸分析を行い、ふ化ゾエアと比較して脂肪酸の消費と取り込み状況を調べた。
ふ化ゾエアと各区第2齢ゾエアの栄養分析結果を比較した結果、ふ化ゾエアに比べ第2齢ゾエアの体成分ではEPA、DHAともに含量が低下し、特にオレイン酸(OA)区、リノール酸(LA)区およびリノレン酸(LNA)区で著しかった。第2齢ゾエアにおけるEPA区の幼生体内のEPA含量およびDHA区のDHA含量はふ化ゾエアとほぼ同じであったが、EPA区のDHAはふ化ゾエアに比べ著しく低くかった。また、DHA区のEPAはOA、LAおよびLNA区に比べると多かったが、ふ化ゾエアと比べた場合低かった。
この結果、ガザミ幼生は第2齢ゾエアに変態する過程でEPA、DHAを必要とし、これらを餌料に栄養強化することが有効であることがわかった。
成果の活用面・留意点 ガザミの必須脂肪酸要求が明らかになることで、種苗生産における生物餌料の適正な栄養強化手法を開発できる。
図表1 229560-1.png
図表2 229560-2.png
図表3 229560-3.png
図表4 229560-4.png
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる