水産用医薬品等の安全性と効果に関する調査

タイトル 水産用医薬品等の安全性と効果に関する調査
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター古満目栽培漁業センター
研究期間 2004~2008
研究担当者 佐藤純(五島栽培漁業センター)
森広一郎(上浦栽培漁業センター)
太田健吾(伯方島栽培漁業センター)
渡辺研一
堀田卓朗(古満目栽培漁業センター)
発行年度 2004
背景・ねらい 海産魚介類の種苗生産および放流では,疾病発生時及び標識装着時に医薬品等が使用されている。昨年度に「動物用医薬品の使用の規制に関する省令」が一部改正され,未承認医薬品等の使用に関する罰則規定が厳しくなった。今後,種苗生産において疾病の発生等による生産数の減少等の問題が懸念され,早急に医薬品の開発が必要となることから,この基礎データを集積する。
成果の内容・特徴 卵消毒剤について,ヨード剤を対象として海産魚介類を対象に飼育試験を行った。クエ,ヒラメ,ハモ,トラフグ,マダラでは25~100mg/Lで5分処理することにより有効に安全に消毒できることがわかった。しかしオニオコゼやマダイは,これらの魚種よりヨード剤に対する感受性が高いことがわかった。クルマエビでは5mg/L,5分の処理が安全で有効と考えられた。麻酔剤の2-フェノキシエタノールについて,ブリを対象に試験を行ったところ,大きさ,水温,種苗の由来を問わず1/5,000濃度が安全で効果のある麻酔濃度と判断された。ニフルスチレン酸ナトリウムに代替可能な薬剤を選定する目的で,シマアジを対象に5つの薬剤を用いた飼育試験を行った結果,安全性がブロノポル,二酸化塩素,グルタールアルデヒドで確認された。
成果の活用面・留意点
  • 安全で有効な医薬品が開発される。
  • 安全な医薬品を使用することにより,安全な食品を国民に供給することができる。
図表1 229569-1.gif
カテゴリ 薬剤

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる