窒素負荷低減型高脂質ニジマス用飼料の有効性

タイトル 窒素負荷低減型高脂質ニジマス用飼料の有効性
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所玉城分室
研究期間 2004~2005
研究担当者 古板博文
山本剛史
杉田 毅
発行年度 2004
背景・ねらい 魚類養殖における環境水への窒素負荷を軽減するためには,飼料へのタンパク質配合量を削減し,良質な油脂等をエネルギー源として強化することが有効である。本研究では,既往の知見よりさらにタンパク質含量を削減し,脂質含量を高めたニジマス用飼料の有効性及び同飼料へ必須栄養素(アミノ酸)を強化する必要性について検討した。
成果の内容・特徴
  • 魚粉を主タンパク質源とする粗タンパク質42%,粗脂肪14%(可消化タンパク質/可消化エネルギー:24g/MJ)の対照飼料と比べて,粗タンパク質を32あるいは29%に削減し,粗脂肪を24%にまで高めた(可消化タンパク質/可消化エネルギー:17あるいは16g/MJ)低タンパク質高脂質飼料(表1)でも遜色ない成長と飼料効率が得られた(図1)。
  • 上記の低タンパク質高脂質飼料へ必須アミノ酸を強化することにより,タンパク質の利用性が向上し,飼料効率や魚体タンパク質含量が増加した。その結果,魚体へのタンパク質蓄積率がさらに改善され,環境水への窒素負荷(kg負荷/t生産)を対照区の50%以下に削減できた(図2)。
成果の活用面・留意点
  • 窒素負荷低減ニジマス用飼料の規格策定に活用
  • 高脂質(高エネルギー)飼料への必須栄養素強化の有効性を提言
図表1 229570-1.gif
カテゴリ 飼料効率

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