長期養成したタイマイの産卵とふ化

タイトル 長期養成したタイマイの産卵とふ化
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター
研究期間 2003~2005
研究担当者 清水智仁
発行年度 2004
背景・ねらい タイマイは絶滅危惧種に指定されている希少生物で、「絶滅のおそれのある野生動植物種の国際取引に関する条約」(通称ワシントン条約)の附属書Ⅰに記載されている。このため、国内における捕獲制限のみでなく公海からの持ち込みも含めて輸出入は厳しく規制されている。
今後タイマイの資源を増大させるためには単なる保護だけではなく、人為的に繁殖させ、積極的に資源の回復を図る必要があることから、本種の増養殖技術の開発に取り組む。
成果の内容・特徴
  1. タイマイの親ガメを5年間陸上水槽で養成し、雄では二次性徴が発現するまで、雌では卵胞を有するような成熟個体まで養成できた。
  2. 超音波診断装置で周年卵胞の診断を行ったところ(写真1)、卵胞の平均直径は産卵期に約1.6cmから約3cmまで大きくなること、また、卵殻卵の形成が産卵の指標なることを明らかにした(図1)。
  3. 5年間長期間養成した親ガメが2年連続して産卵し(写真2)、しかも同じ個体が1シーズンに複数回産卵することが明らかになった(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 親の養成と産卵に成功したことで、絶滅危惧種に指定されている本種の資源回復へ向けた積極的な放流調査を実施することが可能となる。
  2. 2頭の雌ガメから約300頭の仔ガメが得られるようになったことで、養殖技術の開発へ向けた試験に着手することができる。
図表1 229672-1.png
図表2 229672-2.jpg
図表3 229672-3.png
図表4 229672-4.png
カテゴリ 繁殖性改善 輸出

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