マイクロサテライトDNAマーカーによるトゲノコギリガザミ放流個体の識別

タイトル マイクロサテライトDNAマーカーによるトゲノコギリガザミ放流個体の識別
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター玉野栽培漁業センター
研究期間 2005~2005
研究担当者 高野正嗣
発行年度 2005
背景・ねらい トゲノコギリガザミは脱皮により成長するため、外部標識の装着が困難であることから放流効果が明確にされてこなかった。遺伝標識であるミトコンドリアDNAのDループの変異を標識として利用した放流効果推定技術を開発し、その有効性を明らかにしたが、ミトコンドリアDNAのハプロタイプは天然個体にも存在するため、放流個体の混合率が低いと推定値の信頼度が低くなる。そこでミトコンドリアDNAよりも感度の高いマイクロサテライトDNAを利用した放流個体の識別技術を開発し、ミトコンドリアDNA標識を利用した放流効果推定技術を検証する。
成果の内容・特徴 ミトコンドリアDNAの分析に用いたDNAサンプルから親子判定と集団解析に適したマイクロサテライトDNAマーカーを開発し、平成13年度のトゲノコギリガザミ漁獲サンプルを分析した。4つのマーカーを用いて親子判定を行い、2つのマーカーで個体間の近縁度を解析した結果、標識放流に用いたミトコンドリアDNAハプロタイプを持つ10個体のサンプルのうち、5個体について放流個体であることが明らかとなった。
成果の活用面・留意点 解析に用いるDNAマーカーが増えることで放流種苗の特定が可能となり、マイクロサテライトDNAを利用した精度の高い放流効果の統計学的推定手法を開発することができるとともに、資源学的手法を含めた放流資源の再生産効果を推定する技術の開発が可能となる。
図表1 229721-1.gif
図表2 229721-2.gif
カテゴリ DNAマーカー

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