大阪湾におけるマコガレイ浮遊期仔魚の分布

タイトル 大阪湾におけるマコガレイ浮遊期仔魚の分布
担当機関 大阪府立水産試験場
研究期間 2000~2003
研究担当者 大美博昭
日下部敬之
発行年度 2005
背景・ねらい 大阪湾のマコガレイ資源は近年減少傾向が著しく、その原因を検討する上で、再生産関係を把握することが重要な課題となっている。本調査では大阪湾におけるマコガレイ浮遊期仔魚の分布について調べた。
成果の内容・特徴 2000年~2003年の1~2月に、大阪湾内に設けた15定点で、表層から底層(水深マイナス3m、53m以深の点では50m)までのボンゴネット(口径60cm、目合0.33mm)往復傾斜曳きにより、マコガレイ浮遊期仔魚の採集を行った。採集した仔魚は南(1981)の発育段階区分に従ってステージ分けした。
発育段階別の分布をみると、ふ化直後と考えられるA期仔魚は大阪府北中部沿岸の点のみで採集され、発育が進むに従い、明石海峡付近、大阪府北中部沿岸を中心に湾全域で出現した。(図1)
A期仔魚が採集された点の近傍には産卵場が存在すると考えられる。また、マコガレイ浮遊期仔魚が出現する冬季には、季節風の吹送流により明石海峡から大阪湾内への流れが卓越することから(Nakata、1988)、明石海峡付近で採集された仔魚は海峡を通じて播磨灘から大阪湾へ輸送されてきた可能性が高く、大阪湾内で採集された個体数に占める割合も少なくないものと推察される。
成果の活用面・留意点 隣接海域との交流を視野に入れ、産卵場に関する調査、仔魚の輸送シミュレーション等を行い大阪湾のマコガレイ資源の供給源を把握していく必要がある。
図表1 229728-1.gif
カテゴリ 輸送

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S