河川工作物がイワナとアマゴの個体群存続におよぼす影響

タイトル 河川工作物がイワナとアマゴの個体群存続におよぼす影響
担当機関 山梨県水産技術センター
研究期間 2005~2005
研究担当者 坪井潤一
発行年度 2005
背景・ねらい 砂防ダムなど河川工作物による段差は、河川に生息する生物にとって往来を妨げる障壁である。工作物設置により魚類の遡上は完全に妨げられるため、上流に隔離された個体群は、局所的に絶滅している可能性がある。本研究ではイワナ、アマゴと工作物の分布を調べ、工作物が両種に与える影響を調査した。
成果の内容・特徴 調査の結果、在来個体群が確認されたのは、イワナ15河川、アマゴ13河川、混生1河川の計29河川であり、工作物が無かったのはわずか2河川のみであった。過去にイワナもしくはアマゴが最源流まで生息していたが、現在までに局所的に絶滅したと推定される河川が、両種ともに確認された。ロジスティック重回帰分析を用いて、種、隔離年数、河川にある総工作物数、工作物密度、最上流にある工作物(UAB)より上流の集水面積(生息域の指標)、針葉樹植林の面積、河床勾配が、UAB上流における両種の個体群有無におよぼす影響を調べた。その結果、種、総工作物数、集水面積が有効な説明変数として選択された(表1)。すなわち、UAB上流の個体群の存在確率は、アマゴのほうが低く、また総工作物数が多いほど、UAB上流の集水面積が小さいほど低かった(図1, 2)。
成果の活用面・留意点
  • 渓流魚の個体群存続に重要な源流域における河川連続性復元の必要性を、河川管理者に提言していく。
  • ただし、河川の連続性を取り戻すことによって、在来個体群が放流個体群と混ざってしまうことも考えられるため、魚類の生息状況や河川環境について、水産、土木、林務等の管轄を超えた情報共有が必要である。
図表1 229775-1.gif
図表2 229775-2.gif
図表3 229775-3.gif
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