| タイトル | 魚類養殖場における海水中の細菌群集組成の変動解明 |
|---|---|
| 担当機関 | 三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 | 2001~2005 |
| 研究担当者 |
坂見知子 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | 養殖漁場の自家汚染(給餌や過密飼育等の養殖活動に伴う環境汚染)は、養殖業を営む上で長年大きな問題となっている。1999年には「持続的養殖生産確保法」が制定され,漁協等が各々の漁場について環境保全のための対策を講じることとなっている。 漁場環境を保全する上で,漁場の汚染状況を客観的に判断するための指標が必要である。養殖場の自家汚染は,窒素やリン等の栄養塩類が漁場に蓄積することによる富栄養化、即ち有機物循環機構の変化が原因である。海中の有機物循環には微生物群集が深く関係している。しかし,養殖漁場における微生物の動態は充分明らかになってはいない。また、微生物の生態学は遺伝子工学の発展により急速に進展しているが、水産分野における応用はまだ進んでいない。 そこで本研究では,三重県五カ所湾のマダイ養殖漁場において海水中の細菌群集組成を非培養的な手法で解析し、養殖活動が漁場海水中の細菌群集組成に与える影響を明らかにすることを目的とした。 |
| 成果の内容・特徴 | 養殖漁場の表層水中から採取された細菌の種類(遺伝子)は,多くが対照水域と共通のものであった。特に冬季は養殖漁場と対照水域の群集組成はほぼ同じであった。しかし春から秋にかけては,養殖漁場に特徴的な種類(遺伝子)が幾つか検出された(図1)。 養殖漁場の表層水と底層水について、細菌群集組成と水温及び水中の有機物濃度等の環境因子との関係を解析した結果、初夏から秋季にかけての底層水では、細菌群集組成と炭素/窒素比の高い粒子状有機物、即ち養殖魚の糞粒と関係があることが示された(図2)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 養殖の影響を強く受けている細菌種(遺伝子)の情報が得られた。これらの種類の細菌についてその動態をより詳しく研究することで,漁場の有機物汚染の状況を判断するための新たな指標が得られる可能性がある。 |
| 図表1 | 229879-1.pdf |
| カテゴリ |
| 流れ藻を利用した藻場造成域への幼胚供給方法の開発 |
| ウグイ人工産卵床の造成技術と増殖効果 |
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