タイトル | 声でジュゴンを確認する技術 |
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担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
赤松友成 |
発行年度 | 2006 |
背景・ねらい | 定置網への混獲問題などに関連して、沖縄のジュゴンを保全する動きが高まっている。しかし、目視などの従来手法でジュゴンの特定水域への来遊を観測することは難しい。本研究では、ジュゴンの鳴き声を利用した存在確認技術を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 水中に設置して長時間記録可能な自動水中音録音装置(AUSOMS-D)を、(株)システムインテック、京都大学、(社)日本水産資源保護協会、プーケット海洋生物センターと共同で開発した。ジュゴンの生息密度が濃いタイ国トラン県タリボン島沖合で録音観察を行い、ジュゴンの存在確認に有効であることが示された。さらにジュゴンの摂餌音を記録することにより、摂餌時間帯が夜間に限られることなども明らかになった。 |
成果の活用面・留意点 | 目視調査では非常に困難であったジュゴンの観察を、昼夜連続で行うことができるようになり、本種の観測に新しい手法を提供した。沿岸域で人間活動との競合が多いジュゴンの保全と、漁業との共存のための、基礎的な分布、行動データを提供することができるだろう。ジュゴンの鳴音発生頻度を明らかにして音響モニタリングによる捕捉率を確定し、より定量的な調査手法を確立ことが必要である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | モニタリング |