タイトル | 卓上式ビデオプランクトンレコーダーを用いた餌料プランクトン計測システムの開発 |
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担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所 |
研究期間 | 2003~2005 |
研究担当者 |
市川忠史 |
発行年度 | 2006 |
背景・ねらい | 浮魚類の初期成長にカイアシ類のサイズ別現存量が影響を与え,加入量と関係することが指摘されており,資源変動予測や加入量予測の精度向上に魚類の直接の餌料である動物プランクトン現存量データが不可欠である.しかし,プランクトン計測は時間と労力を要するため利用できるデータセットは限られる.そこで,カイアシ類のサイズ別現存量を迅速・簡便に計測するため,VPRを基本とした計測装置を開発し,変動予測の精度向上につながるデータセットを継続的に提供するシステムの構築を目的とした. |
成果の内容・特徴 | 1)水中での使用を前提として設計されている現行VPRを開発者と協力して実験室内または調査船上で利用できるよう改良した(図1). 2)装置の精度検証ならびに問題点抽出を行い,画像の自動計測結果から現存量換算に不可欠なカイアシ類の頭胸部長(PL)への換算式を作成した(図2). 3)網目幅0.1mmのネットで採集した試料について自動計測結果と顕微鏡下で人間が計数,計測を行った結果とを比較した.通常使用される0.3mm目合で採集されるカイアシ類(PL>0.5mm)についてほぼ一致した結果となった(図3). |
成果の活用面・留意点 | 1)本装置による計測を事業化することで,各種観測で採集されたネット試料および保存試料を効率良く画像データ化し,餌料生物データベースが構築できる.また,画像データ化により試料保存空間の確保も期待できる.画像データは自動計測してカイアシ類現存量に換算することができる. 2)餌料として重要なカイアシ類のサイズ別現存量データを迅速に提供することで予測モデル精度向上や資源評価事業に貢献する.また,過去の試料のデータ化によりモデル解析に関わるプロセス研究も推進される. 3)画像の自動識別については,今後,精度を上げるための研究が必要となる.また,より小さなサイズを記録するため光学系の改良が必要である. |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 自動計測 データベース |