養殖ノリにおける生ノリと乾ノリの色調評価およびその相互関係

タイトル 養殖ノリにおける生ノリと乾ノリの色調評価およびその相互関係
担当機関 佐賀県有明水産振興センター
研究期間 2002~2006
研究担当者 久野勝利
川村嘉応
発行年度 2006
背景・ねらい
有明海におけるノリ生産の不安定要因の一つとして,珪藻,鞭毛藻類などの赤潮による栄養塩低下がある。養殖されるノリは,海水中の栄養塩類の低下により色が退色する「色落ちノリ」となり,乾ノリの評価は著しく低下する。しかし,漁場では,色調評価を目視観察で行っており,この方法では客観性に乏しい。また,色落ちは,海況によっては進行が速く,漁場では迅速な色調評価と養殖管理が求められる。  そこで,本研究では,漁場における色落ち程度を迅速に判定するための評価技術を開発するために,まず,生ノリと乾ノリの色調評価とその相互関係について検討した。

成果の内容・特徴 ・県内養殖漁家より色落ちノリを含む生ノリとその乾ノリそれぞれ100検体を採集し,生ノリは目視評価,色調(L*,a*,b*値)およびSPAD値を,乾ノリは格付け等級,色調,N含量,P含量およびN/P比について分析した。なお,目視評価と格付等級は,それぞれの色調レベルを数値化し評価した。この品質分析要素から生ノリと乾ノリの関係を分析し,さらにクラスター分析により検体の分類を行った。

・生ノリの目視評価と色調,生ノリ色調と乾ノリ色調,乾ノリ色調と格付け等級のそれぞれの関係は高い相関が認められ(表1),生ノリの色調評価は乾ノリの色調評価にもつながると考えられた。

・クラスター分析の結果,本分析による検体分類は生ノリ目視評価と乾ノリ格付等級の色落ち程度によるそれぞれの分類と類似した(表2)。このことから,この方法による生ノリの色落ち程度の分類は可能であると考えられた。

成果の活用面・留意点
・上記結果から,生ノリ色落ちレベルの色見本を作成することで,漁場で色落ち程度を判定することができ,養殖管理への迅速な対応が可能となる。

・また,漁場全体での色落ち状況など,色落ちに関する情報伝達の充実が図れる。


図表1 229941-1.pdf
カテゴリ 評価法

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