タイトル | 幼稚仔魚調査によるイシガレイの採集量と漁獲加入動向 |
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担当機関 | 担当者名 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
根本芳春 山田学 |
発行年度 | 2007 |
背景・ねらい | 沿岸漁業を支える水産資源の動向は、小型魚保護等資源の有効利用の指標となるなど、業界や関連団体にとって必要不可欠の情報です。当調査は、イシガレイの漁獲加入量と資源の増減動向を漁獲される前に迅速にとらえ、漁業者に情報を提供し、効率的、持続的な資源の利用を支援することを目的とした。 |
成果の内容・特徴 | 沿岸の浅い海域でイシガレイ稚魚の分布量調査を行ったところ、過去8年間で平成15~17年級が多い事が分かり、その後実際に水揚げされたイシガレイを調べると、それらの漁獲量は多く、調査した分布量とその後の漁獲量に相関がみられた。また、採集した稚魚サイズから、その成育は平成15年と17年級はほぼ同じで、16年級は満1歳を過ぎた頃からこれらより若干遅れていると推測された。その後実際に水揚げされたイシガレイも、平成16年級は漁獲され始めた時期も遅れ、サイズが小さい傾向がみられた。この調査によりイシガレイの今後の漁獲サイズや資源の増減動向を漁獲される前に迅速にとらえることが可能となった。今後の資源動向は平成16、17年級によりしばらくは高水準を維持すると考えられるが、18年級の水準は低いと推測されることからその後減少傾向に転じるものと予測された。 |
成果の活用面・留意点 | 今後のイシガレイの漁獲サイズや漁獲量の増減傾向が把握可能となることから、小型魚保護による漁獲量の増加、持続的生産による供給および収入の安定等、漁業者による効率的、持続的な資源の利用を支援する。 新規加入水準が高い年級でも、加入後の漁獲圧力により、その資源尾数が急激に減少することも考えられることから、加入後も継続して資源動向を把握し、評価していく必要がある。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
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