甘草抽出物の投与によるヒラメ疾病被害軽減の取り組み

タイトル 甘草抽出物の投与によるヒラメ疾病被害軽減の取り組み
担当機関 大分県農林水産研究センター水産試験場
研究期間 2003~2007
研究担当者 三吉 泰之
発行年度 2007
背景・ねらい
ヒラメ養殖に大きな被害を与えるエドワジエラ症を防除する手法として、天然物を養殖飼料に添加することで魚類が持つ免疫機能を高め、疾病被害を軽減する手法等、薬剤に依存しない養殖生産を目指す。

成果の内容・特徴  甘草からグリチルリチンを製造する際の副産物である甘草抽出物は、比較的安価でありながらグリチルリチンとフラボノイド類を豊富に含んでいる。この甘草抽出物を餌に混ぜて一定期間ヒラメを飼育した後に、免疫力の強さの指標となる白血球の活性などを調査した。
 甘草抽出物を与えたヒラメでは、リゾチーム活性、白血球の貪食活性および殺菌活性が甘草抽出物を与えてないヒラメに比べて高い値となることがわかった。
 甘草抽出物を一定期間与えたヒラメにエドワジエラ菌を感染させたところ、甘草抽出物を与えていないヒラメでは死亡率が80%に達したのに対し、甘草抽出物を与えたヒラメでは約50%となった。

成果の活用面・留意点
 養殖場で飼育されているヒラメでも甘草抽出物を与えることによって免疫力を高める効果が見られた。
 甘草抽出物については特許が出願され、商品化されている。


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図表2 230012-2.png
図表3 230012-3.png
カテゴリ 病害虫 防除 薬剤

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