ヒジキ養殖技術の開発

タイトル ヒジキ養殖技術の開発
担当機関 大分県農林水産研究センター水産試験場
研究期間 2006~2008
研究担当者 伊藤 龍星
発行年度 2008
背景・ねらい
国内では年間約5~6万トン(湿物)のヒジキが流通しているが、その約8割強は韓国や中国から養殖物が輸入されており、国内産(天然物)は2割にも満たない。一方、これまでの健康志向に加え、産地表示の義務化や食の安全・安心に対する意識の高まりもあって、国内産ヒジキの需要は益々大きくなっており、消費者のみならず関係業界からも国内産ヒジキの増産が望まれている。
成果の内容・特徴  現在のヒジキ養殖は、そのままでは商品にならない天然の幼体を種苗として利用しているため、養殖が普及したり規模が大きくなると種苗が不足することが心配される。この問題を解決するために、浅海研究所は2003年から種苗生産技術の開発にも取り組んで基礎的な方法を開発し(図1)、2006年からは大量生産技術の開発に移行している。これが成功すれば、優良品種の選抜や保存が可能になり、生産量の増大と地域特産ブランドの創出にも繋がる。

 近年の水温上昇と海水中の窒素や燐の減少(低栄養化)にともなってノリやワカメの生産量は減少しているが、ヒジキは現在の環境でも十分に成育する。今後、ヒジキ養殖はノリやワカメに替わる有望な漁業になることが期待される。
成果の活用面・留意点
 現在、行政事業においてヒジキ養殖の実証事業が行われているところである(図2、図3)。

図表1 230123-1.png
図表2 230123-2.png
図表3 230123-3.png
カテゴリ 品種

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