近赤外分光分析装置によるブリ脂質含有量の迅速測定技術

タイトル 近赤外分光分析装置によるブリ脂質含有量の迅速測定技術
担当機関 新潟県水産海洋研究所
研究期間 2006~2007
研究担当者 的山央人
発行年度 2008
背景・ねらい
 本県では佐渡の寒ブリのブランド化に取り組んでいる。寒ブリは脂が乗って旨いことが経験的に知られているが、科学的根拠に基づく調査がなされたことがないことから、平成18年度に月別およびサイズ別の脂質含有量について調査を行った。その結果、冬季のブリは夏季と比較して脂質含有量が高いことが確認されたが、その個体差は大きく、旬の時期であっても「脂の乗り」の悪い事例も散見されたことから、現場で脂質含有量を即座に確認し、ブランドの基準・規格を明確にすることが急務となった。  そこで今回、すでに果実の「糖度」、「酸度」等の測定に応用されているポータブル型の近赤外分光分析装置を利用して、ブリの脂質含有量の迅速かつ非破壊測定法の開発に取り組んだ。
成果の内容・特徴 ○ブリ可食部中の平均脂質含有量の化学的分析値と近赤外分光による推定値との相関係数は0.971で、実用的な場面において精度の高い推定が可能となった。
○その結果、水揚げされたブリの脂質含有量を競りの前に現場で測定し、選別して出荷することや、脂質含有量によるブランドの選定基準を作成することが可能となった。
成果の活用面・留意点
○寒ブリの品質評価に関する判断基準の一つである「脂の乗り」を消費者にアピールする有効手段となった
○佐渡寒ブリのブランド化に取り組んでいる「佐渡寒ブリ販売促進協議会」に対する活用指導を推進
○他魚種への利用も可能と考えられるが、個々に検量線の作成が必要

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図表2 230159-2.png
図表3 230159-3.png
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カテゴリ 出荷調整 測定技術

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