海況予測モデルの安定運用と長期再解析値データの構築

タイトル 海況予測モデルの安定運用と長期再解析値データの構築
担当機関 海洋データ解析センター
研究期間 2006~2010
研究担当者 亀田卓彦
黒田 寛
瀬藤 聡
清水 学
発行年度 2008
背景・ねらい
漁海況予測と資源量推定の精度向上を目指して,我が国周辺太平洋域の海況を高精度に予測するシステム(FRA-JCOPE)を2007 年4 月から運用している。黒潮続流域は時空間変動が大きく,運用開始時の海況予測モデルでは予測のみならず,過去の海洋構造を表現することも困難であった。黒潮続流域は水産資源の再生産に重要な海域であり,水産資源の将来動向や資源量推定を正確に行うためにも,海況予測モデルの精度向上が求められていることから、改良研究に取り組んだ。さらに,水産資源変動と海洋環境との関連性を調べる為の基盤資料となる3次元物理データの構築に取り組んだ。
成果の内容・特徴  FRA-JCOPE 公開ホームページへの訪問数は多いときで1千件/月を超えた(図1)。都道府県の水産関係研究機関から提供されるデータを活用し(図2)、FRA-JCOPEの運用は週1回の更新頻度で、順調に進められており、予報会議への利用、各水産関係研究機関での利活用も始まった。課題であった黒潮続流海域の改良については、海況予測モデルのデータ同化計算時に基準となる海面高度場導入方法の改良・調整を行うことにより、黒潮および黒潮続流域における予測・再現性の精度を飛躍的に向上させることができた(図3)。

 FRA-JCOPEの同化システムを用いて,1993年~2006年の過去14年間にわたる1日毎の欠損値のない3次元物理データ(再解析値,図4)を構築し,関係者に配布することができた。
成果の活用面・留意点
・長期漁海況予報,地先の海況変動解析,イワシやアジ等の資源変動要因解析に利活用されることが期待できる.

・精度が向上した海流や水温の予測情報を用いることにより,大型クラゲをはじめとする有害生物等の出現予測を実施でき,我が国周辺海域における漁業被害防除に役立つ.

・予報会議等での詳細な検討により、海況を再現しきれていない点などが明らかになってきていることから、利用にあたってのノウハウを蓄積して、またさらなる改良に取り組む必要がある。

図表1 230175-1.pdf
カテゴリ 病害虫 防除

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