高水温耐性品種作出のための熱帯性アマノリ類のDNAマーカーの開発

タイトル 高水温耐性品種作出のための熱帯性アマノリ類のDNAマーカーの開発
担当機関 海区水産業研究部
研究期間 2007~2007
研究担当者 阿部真比古
加藤雅也
玉城泉也
栗原健夫
小林正裕
藤吉栄次
伏屋玲子
発行年度 2008
背景・ねらい
温暖化による水温上昇に伴い、ノリ養殖業への影響が大きな問題となっている。その対策として試みられている耐性品種の作出のための素材として、高水温海域に生育する熱帯性アマノリ類の活用が見込まれている。そこで、形態からの識別が難しい熱帯性アマノリ類について、育種研究の元株として選定・保存を図る上での基盤となるDNAを用いた種判別手法を開発した。
成果の内容・特徴 1.日本国内における熱帯性アマノリ類としてはタネガシマアマノリ、マルバアマノリ、ツクシアマノリの3種が知られている。これらに加えて、東南アジアに生育するPorphyra vietnamensis を含めた4種(図1)について葉緑体DNAおよび核DNAの複数領域を用いた種判別マーカーを開発した(図2)。
2.ツクシアマノリと考えられる葉体試料については生殖細胞等の分類形質を有する試料を得ることができなかったが、本種の副基準標本から得た葉緑体DNAの部分塩基配列は沖縄県宜野湾産および同県久米島産試料との相同性が高く、分子系統樹においてこれら3試料が他種とは独立した1つのグループにまとまったことから(図3)、この遺伝子型を持つ種はツクシアマノリである可能性が高いことが明らかになった。
成果の活用面・留意点
形態的特徴が不明瞭で種判別を行うことが出来ないアマノリ類の野生葉体試料についてもDNA情報による種判別が可能になったため、正確な種同定判別情報の下での高水温等の各種環境条件における保存株の培養試験が実施できるようになり、アマノリ類新品種作出促進技術の開発への活用が期待される。

図表1 230198-1.pdf
カテゴリ 育種 新品種 DNAマーカー 品種

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