八代海におけるChattonella antiqua 赤潮の発生予察

タイトル 八代海におけるChattonella antiqua 赤潮の発生予察
担当機関 熊本県水産研究センター
研究期間 2007~2007
研究担当者 櫻田清成
発行年度 2008
背景・ねらい
近年、熊本県海域では、珪藻類によるノリの色落ち、有害プランクトンによる魚貝類のへい死など、赤潮を原因とする漁業被害の発生が問題となっている。赤潮被害を防止・軽減し、持続的な漁業生産を行うため、八代海で特に漁業被害の発生頻度が高いC.antiqua 赤潮の発生予察について検討した。
成果の内容・特徴  1986~2005年の気象(気温、降水量、日照時間、風向、風速)、海況(水温、塩分、栄養塩類、他種の赤潮形成状況)の各項目を説明変数とし、C.antiqua 赤潮の発生、もしくは非発生を目的変数とした重回帰分析を行い、説明変数として有為(P0.01)な項目を抽出した。抽出した項目は、5月上旬の降水量、6月中旬の底層水温、そして6月下旬のDINであり、これらを用いた重回帰分析の結果、決定係数0.97の重回帰式が得られた(表1)。

 予測値 = - 21.946 + .016 降水量(5月上旬三角)+ 1.044 底層水温(6月中旬)
- .196 DIN(6月下旬)

  ※ 予測値 > 0 :発生、予測値 < 0 :非発生
成果の活用面・留意点
 赤潮発生の予測が可能であれば、養殖漁業者が漁場監視を強化し、餌止めや駆除剤の散布準備等、被害防止へむけた事前対応が可能となる。

上述の予測式により、2008年夏季の八代海におけるC.antiqua 赤潮の発生を事前に予測し、養殖漁業者へ講習会等を通じて周知した。

図表1 230203-1.pdf
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