果菜類における省力的施肥法

タイトル 果菜類における省力的施肥法
担当機関 岩手園試環境部
研究期間 1985~1992
研究担当者
発行年度 1992
要約 被覆肥料を全量基肥施用することにより、きゅうり、トマト、ピーマン、いちごの代表作型について、無追肥で慣行並の収量が安定的に確保される。
背景・ねらい きゅうりを始めとする果菜類栽培は頻繁な収穫やこまめな栽培管理必要で、このうち
追肥作業はその回数もさることながらタイミングの見極めが重要であり、これを逸すると
収量は大きく減少してしまう。近年、労働力不足等の問題から省力化への要望は一層
高まり、追肥についても省力化の要望が高まっていた。
温度感応で窒素溶出が制御される被覆肥料はその溶出特性から栽培期間の長い果菜類に
適合した省力化資材として有望視されていた。そこで今回、既存の試験事例等を
取りまとめ果菜類における利用指針を策定した。
成果の内容・特徴
  1. 被覆肥料を利用することにより、果菜類の全量基肥1回施肥が以下の方法で行える。
    • 使用する肥料形態:被覆肥料と速攻性肥料を組み合わせたものを利用する。
      組合せは窒素成分比で、被覆窒素70~80%、速効性窒素20~30%
      とする。
    • 施肥量:窒素成分で慣行の基肥窒素量と追肥窒素量の合量とする。
  2. 対象作物と作型および利用肥料
    対象作物 作型被覆肥料の溶出タイプ

    きゅうり露地普通100日
    トマト雨よけ長期140~180日
    ピーマン雨よけハウス180日
    いちご促成・半促成・早熟140日

表1 露地きゅうりにおける試験例
表2菜類における試験例
図1 促成いちご硝酸態窒素濃度の推移
成果の活用面・留意点
  1. 被覆肥料の肥効は土壌の乾燥により発現が悪くなるので、露地きゅうり等の栽培の
    場合、土壌が過乾燥にならないように灌水チューブを配置するなどして水分管理に
    注意する。
図表1 230224-1.gif
図表2 230224-2.gif
図表3 230224-3.gif
カテゴリ 肥料 いちご 乾燥 きゅうり 栽培技術 省力化 施肥 トマト ピーマン

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