近赤外拡散反射スペクトルによる水田土壌の可分解性有機態窒素の簡易推定法への応用

タイトル 近赤外拡散反射スペクトルによる水田土壌の可分解性有機態窒素の簡易推定法への応用
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1992~1993
研究担当者
発行年度 1992
要約 近赤外拡散反射スペクトルをもちいることにより、水田土壌の可分解性有機態窒素含量の推定が可能である。
背景・ねらい 従来、速度論的解析により求められていた可分解性有機態窒素含量を広く現場に
応用するために、簡易な分析法の開発が望まれている。そこで、大量の点数を迅速に
処理できる近赤外分析法を土壌に適用し、可分解性有機態窒素
(N0,N0q)の簡易推定法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 近赤外拡散反射スペクトルを用いることにより、速度論的解析で得られる水田土壌の
    N0及びN0qを非破壊かつ迅速に求めることが可能である
    (図1、
    図2)。
    (注、N0:可分解性有機態窒素、N0q:分解の早い画分、
    N0s:分解の遅い画分、N0 = N0q + N0sが成立する)
  2. N0、N0qともに基本波長は1784nmであり、1波長でも
    高い相関係数(N0:0.931,N0q:0.914)が認められたが、
    2波長を用いることによりさらに相関係数が高まった(N0:0.954,
    N0q:0.934)
    (表2)。
  3. 同一サンプルを2反復で判定すると2mm程度の誤差を示すものがあり、粒径の
    ばらつきによると推定された。微粉砕試料を用いればより精度が向上すると思われるが、
    実用場面ではこの程度の誤差であれば風乾細土でも問題ないと考えられた。
表1
供試土壌の速度論的解析により求められた無機化パラメータ
成果の活用面・留意点 水田土壌の窒素肥沃度が迅速に推定できる。なお、サンプルは風乾細土を用いる。
図表1 230232-1.gif
図表2 230232-2.gif
図表3 230232-3.gif
カテゴリ 肥料 近赤外分析 水田

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる