ジャガイモヒゲナガアブラムシの生活環

タイトル ジャガイモヒゲナガアブラムシの生活環
担当機関 青森県畑作園芸試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者
発行年度 1992
要約 青森県におけるジャガイモヒゲナガアブラムシの生活環の概略が明らかにされた。有翅胎生雌虫の出現は長日条件によって、また、両性世代にかかわる各モルフの出現は短日条件によって誘導されることが明らかとなった。
背景・ねらい ジャガイモヒゲナガアブラムシはばれいしょの葉巻病、だいずのわい化病など
各種ウイルス病の媒介虫として重要種である。しかし、その生活環の全体像は
これまで明らかにされていなかった。上述したようなウイルス病の発生を低く
抑えるには媒介虫の生活環に基づいて種々の対策を講ずることが基本的に
重要である。今回、野外調査と飼育実験をもとに、本種の生活環の全体像が
明らかにできた。
成果の内容・特徴
  1. 完全生活環型アブラムシとして確認できた
    (図1)。
  2. ばれいしょ、ながいも、だいずおよびあずきなどに寄生するが、密なコロニーを
    形成しない。盛夏期の寄生密度はいずれの作物でも減少する傾向が認めらる。
  3. 有翅胎生雌虫の出現は春から初夏に多く認められる。
  4. 有翅胎生雌虫は
    第2図に示すように、長日条件で誘導され、その臨界日長は14時間と15時間の
    間にあると推定される。
  5. 両性世代にかかわる各モルフの出現は
    第1表に示すように、短日条件で誘導される。野外では10月上旬以降出現する。
    両性世代にかかわる各モルフの出現では産雌虫の出現が特徴的である。
  6. 越冬植物は現在の時点で明らかではない。
成果の活用面・留意点 北海道におけるジャガイモヒゲナガアブラムシでは、本記載と異なった生活環が
しられている。本県にあっても、異なった生活環をもつ本種が存在する可能性が
あるので留意する。
図表1 230238-1.gif
図表2 230238-2.gif
図表3 230238-3.gif
カテゴリ あずき 大豆 ばれいしょ わい化

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