わい性台木M.261におけるバーノット発生の抑制技術

タイトル わい性台木M.261におけるバーノット発生の抑制技術
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者 菊地秀喜
発行年度 1992
要約 わい性台木に穂品種を接木する時に、根源基の存在する芽近傍の皮部組織を削り取ることにより、バーノット(気根束)の発生が顕著に抑制でき、バーノットの多発に由来する樹勢衰弱を回避できる可能性がある。
背景・ねらい リンゴのわい化栽培では、わい性台木としてM.26が広く普及しているが、栽培年数が
長くなると地上部にでているM.26台の部分からバーノットが多発する。バーノットは、
リンゴの枝梢にあらかじめ存在している根源基が分裂肥大した組織で、木部と直接維管束
の連結があり、そのためにバーノット部分で養水分の通導が阻害され、樹勢衰弱が生じる
といわれている。根源基組織が肥大する前に組織ごと取り去ることによるバーノット発生
の抑制について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 定植時に地上部に露出する台木部分の全ての芽について、芽を中心に縦10mm前後、横は
    芽の左右にある葉跡のやや外側までの樹皮、皮層、形成層部分を削り取る。処理後、
    パラフィルムで覆う(図1)。処理は、樹液の流動が
    活発になる春先に行う。
  2. 処理により、4年を経てもバーノットの発生は顕著に抑制される
    (表1)。
  3. 処理樹の樹体生育は順調であり、削り取ることによる生育阻害は認められない
    (図2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. M.26台を利用したわい化栽培で、「つがる」など樹勢衰弱が生じ易い品種で、バーノット
    が原因となる樹勢衰弱を回避できる可能性がある。また、従来バーノットが発生すること
    で実用的でなかった中間台木方式の利用が考えられる。
  2. 処理後4年目まではほとんどバーノットの発生は認められていないが、再発の可能性も
    あるので、利用方法を含めて検討を続ける必要がある。
図表1 230311-1.gif
図表2 230311-2.gif
図表3 230311-3.gif
図表4 230311-4.gif
カテゴリ 栽培技術 台木 品種 りんご わい化

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