果樹害虫ナシヒメシンクイの発生時期予測

タイトル 果樹害虫ナシヒメシンクイの発生時期予測
担当機関 山形県園芸試験場
研究期間 1992~1992
研究担当者 結城昭一
渡辺和弘
発行年度 1992
要約 三角法による有効積算温度計算により、ナシヒメシンクイ第1世代~第3世代雄成虫発生盛期(累積50%誘殺日)を半旬程度の誤差で予測可能と考えられる。
背景・ねらい ナシヒメシンクイの効率的防除を目的とした防除適期判定のために、有効積算温度を
利用した成虫発生盛期の予測法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 有効積算温度を計算することにより、ナシヒメシンクイの第1世代~第3世代の
    各雄成虫累積50%誘殺日(成虫発生盛期)を、半旬程度の制度で予測することが可能
    である(表1)。
  2. 有効積算温度は、日最高気温と日最低気温を用い、三角法(坂神・是永1981)により
    計算する。三角法計算における発育下限温度は11.1度C、発育上限温度は28.0度Cとする。
  3. 有効積算温度計算の起算日は、成フェロモントラップの誘殺消長調査による越冬世代
    以降の各世代の雄成虫累積50%誘殺日(成虫発生盛期)とする。
  4. 各世代の成虫発生盛期は、前世代成虫発生盛期から有効積算温度384日度に達した時点に
    出現すると予測される。
    表1 ナシヒメシンクイ雄成虫50%誘殺実測日と確定日
    表2虫誘殺消長と有効積算温度から推定した各世代成虫
    50%誘殺日
成果の活用面・留意点 山間地、中山間地など標高が異なる場合は、1世代所有有効積算温度が変動する可能性が
あるので、地域適合性について確認する必要がある。
図表1 230322-1.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 中山間地域 フェロモン 防除

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