転換畑における夏どりダイコンの播種期と適品種

タイトル 転換畑における夏どりダイコンの播種期と適品種
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1992~1993
研究担当者 加賀屋博行
吉川朝美
舛谷雅弘
藤本順治
発行年度 1992
要約 年二作どり体系のなかで、夏どりダイコンの播種適期は4月下旬~5月上旬で、透明マルチ+不織布べたがけ栽培により、抽だい発生の抑制と根肥大の促進が図られる。品種は4月下旬播種では「おしん」、「春駒」、5月上旬播種では「耐病総太り」が適する。収穫期は6月中旬~7月上旬となり後作秋冬野菜の作付けができる。
背景・ねらい 水田転換畑における年二作どり体系のなかで、夏どりダイコンは、早期播種による
抽だいの発生と根肥大、品質の低下が問題となっている。そのため、被覆資材を利用した
抽だい防止、根肥大促進、品質向上からみた播種期と適品種を明らかにし、7月上~中旬
定植の秋冬ネギとの作付け体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 県内平坦地における夏どりダイコンの播種適期は、4月下旬~5月上旬である
    (表1、2)。
  2. 透明マルチ+不織布べたがけ(40日前後)によって、抽だい発生の抑制と根部肥大の促進
    が図られ、6月中旬~7月上旬収穫が可能となる
    (表1、2)。
  3. 品種は、供試11品種の中で、4月播種では抽だいがなく、根部肥大、品質の良い
    「おしん」、「春駒」が適する。5月播種では根部肥大が良く、品質が優れる
    「耐病総太り」が適する(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 県内平坦地6~7月どりの良品安定生産が可能となる。
  2. 後作秋冬野菜との組み合わせによって、年2作どりが可能となり、収益向上が
    図られる。
  3. 播種時の砕土率(20mm)は、80%以上を確保する。
  4. べたがけ資材の幅は、地上部生育を考慮して余裕を持たせる。
  5. 被覆が剥がれると抽だいの危険性があり、防虫効果も劣るので、固定を十分に行う。
図表1 230333-1.gif
図表2 230333-2.gif
図表3 230333-3.gif
カテゴリ 栽培技術 水田 だいこん ねぎ 播種 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S