タイトル |
カーネーションの5〜6月切り短期栽培における植付時期及び仕立方法 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1992~1992 |
研究担当者 |
菅原 修
斉藤 洋
藤本順治
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発行年度 |
1992 |
要約 |
カーネーションの5~6月切り短期栽培の植付時期は、9月下旬~10月下旬である。仕立本数は4本/株で切花品質がまさり、この作型で後作ユリ類の組み合わせが容易になる。
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背景・ねらい |
カーネーションは、関東以西の冬切りに対して、東北では夏切りが行われているが、 出荷時期が夏場に集中することから収益性は必ずしも高くない。 7~8月に集中している夏切り栽培の切花ピークを分散させるための技術改善をはかり、 市場性の高い5~6月切りの短期栽培技術を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 切花期は9月下旬さし芽(11月下旬摘心)の「タンガ」、「伊豆ピンク」、「ライラック」
が6月中旬(到花日数200~210日)、「パラス」、「レナ・スーパー」、「ミルナ」が 6月下旬(到花日数215~220日)である。10月上旬さし芽(12月上旬摘心)では「パラス」が 7月上旬(到花日数212~214日)、その他の品種はいずれも6月下旬(到花日数200~210日) である。また、いずれのさし芽時期ならびに品種ともに4本仕立が3本仕立より2~9日 程度採花期が遅れる。
- 切花本数はいずれのさし芽時期ならびに品種とも3本仕立では120~130本/m2、
4本仕立では140~170本/m2であり、4本仕立が20~40本程度多収となる。
- 切花長は、いずれの品種およびさし芽時期ともに70~80cm程度である。切花品質は
さし芽時期や仕立本数の違いによる差はなくいずれも良品である。
- 6月採花を目標とする場合は、9月下旬~10月上旬(11月下旬~12月上旬摘心)である。
仕立本数は切花品質と収量面を考慮すると4本仕立が良い。5月採花を目標とする場合の さし芽時期は8月下旬~9月上旬(9月下旬~10月上旬摘心)と考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
- 早生系品種を用いる。
- 冬期間5度C程度の加温をする。
- 良質苗を使用し、生育、開花揃いを良くする。
- パテント品種についてはさし芽しないこと。
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図表1 |
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カテゴリ |
カーネーション
栽培技術
出荷調整
なす
品種
ゆり
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