1芽種茎による稚苗育成法

タイトル 1芽種茎による稚苗育成法
担当機関 山形県蚕糸総合研究センター
研究期間 1992~1994
研究担当者 金谷 正
大友 敬
矢作敏郎
発行年度 1992
要約 農家が現有している簡易ビニールハウスやガラス温室内で、1芽付けた種茎を直径6cmのジフィポットに播種し、約1ヶ月育苗することで、機械植付けに適応する桑稚苗を育成することが可能となった。
背景・ねらい 桑園の植付作業を野菜移植機等を用いて機械化することで、植付から収穫までの
機械化一貫体系が可能となる。そこで移植機に適応する桑稚苗を育成するため1芽種茎を
用いた育苗技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 培養土に黒ボク土・畑土を用いた場合、糸条状菌による腐敗、雑草の繁茂、また水稲育苗土
    は乾燥害が生じるため、バーミュキュライトが最も適している。
    (表1)
  2. 1芽種茎は、2cmから4cmの範囲に調整すれば、発芽や不定根の発生に問題がない。
    (表2)
  3. 種茎の調整には電動丸鋸を用いると作業能率が高く、剪定鋏で調整するよりも
    不定根数が多い。(表3)
  4. 播種に当たっては、発根促進剤3倍液の基部瞬時処理または、200倍液に12時間浸漬する
    ことで不定根の発生が多く、安定した活着率が得られる。
    (表5)
  5. 適正施設内温度は25度C~30度Cの範囲にある。(表4)
成果の活用面・留意点 本法を用いれば約1ヶ月で桑稚苗が生産され、植付けも機械化が可能なことから
低コスト・超省力的に密植桑園の造成が可能となる。
穂木は病虫害の無被害古条を用いる。種茎の調整は播種前日に行い、雑菌防除と
発根促進をかねてチオファネートメチル剤500倍・オキシベロン200倍混合溶液に
1晩浸漬する。なお、育苗期間は、昼間の高温、夜間の低温に注意する。
図表1 230366-1.gif
図表2 230366-2.gif
図表3 230366-3.gif
図表4 230366-4.gif
図表5 230366-5.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 乾燥 機械化 雑草 水稲 超省力 低コスト 播種 防除

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