「みつしげり」の種茎播種時期と被覆資材の除去時期

タイトル 「みつしげり」の種茎播種時期と被覆資材の除去時期
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1991~1994
研究担当者 奥谷陽之助(福島蚕試)
及川直人(岩手蚕試)
金谷 正(山形蚕糸総研)
諸我敏夫(新潟蚕試)
西牧啓栄
草野 等
立岩 剛(宮城蚕試)
発行年度 1992
要約 桑種茎直播に用いる品種「みつしげり」の播種時期と被覆資材の除去時期について東北四県・北陸一県で統一試験を行い、高い活着率を安定して得られる目安を明らかにした。
背景・ねらい 現在の桑園造成法は苗木を用い、植付方法は全て人力に頼っている。そこで、新たな
機械化桑園造成法の確立をねらいとして「みつしげり」を用いた種茎直播について
検討し、東北及び北陸に適した播種時期と被覆資材の除去時期を地域別に明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. ポリエチレンフィルム内の平均地温が16~18度Cのときに活着率が高くなるため、
    播種時期は福島で4月上~下旬、岩手・山形・新潟で4月下~上旬、宮城で5月上旬が
    適当である。この場合、70%以上の活着率が期待できる。
  2. 被覆資材の除去は、高温障害を回避するため福島・岩手・山形・新潟で積算地温が
    およそ400度C、宮城で500度Cに到達したときに行う。
  3. 目標とする積算地温の到達に要する日数は400度Cの場合約20~27日、500度Cの場合
    約32日である。
    表1 播種時期別にみた各積算地温に到達する日数
    表2 みつしげりの播種時期別・積算地温と活着率
成果の活用面・留意点
  1. 被覆資材の選定は各県の気象により異なり、福島・岩手の内陸部では濃緑、山形・新潟
    の内陸部では黒、宮城の臨海部では透明を用いる。
  2. 被覆資材の除去は積算地温が目標値に到達する前後に行うが、種茎の芽が高温障害に
    遭遇すると思われる日は除去し、この場合、外温が23度C以上になった時を目安とする。
図表1 230368-1.gif
図表2 230368-2.gif
カテゴリ 機械化 高温対策 播種 品種

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