機械化省力に向けたサトイモの早掘り栽培法

タイトル 機械化省力に向けたサトイモの早掘り栽培法
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1992~1993
研究担当者 安孫子道雄
岡崎幸吉
鈴木勝治
発行年度 1992
要約 サトイモを2分割し催芽器で催芽した種芋を、移植機で高うねマルチに移植し、栽培全期間マルチ栽培することにより、省力化が図られるとともに早掘りが可能であり、増収する。
背景・ねらい 9月上旬における山形県産の里芋は非常に少なく、栽培農家もごくわずかである。
そのため、産地化を図るために、早掘りに適する機械化省力体系の栽培法を確立する
必要がある。
成果の内容・特徴
  1. 移植約2週間前からマルチをし、マルチ内の地温をあげておく。
    マルチは、幅70cm、高さ25cmとし、フィルムは透明なものを使用すると良い。
  2. 40g~60g程度の種芋は2分割し、頂芽側と側芽側に分ける。
    (分割法)
    さらし粉300倍液で15分、さらにベンレートT20倍液1分消毒した後風乾する。
    タバコ育苗連結ポット(25穴)に植え覆土後かん水し、室温30度に保った水稲用催芽器に
    入れ、頂芽で10日間、側芽で14日間催芽処理を行なう。
  3. 機械移植時期は、9月上旬に収穫する場合、4月下旬~5月上旬が良い。
  4. 移植後、6月中旬までパスライトでベタガケ被覆する。これにより活着率が高くなり
    保温効果が高いため、初期成育が進み、収量が安定する。
    (移植断面図)
  5. 栽培全期間、マルチ被覆したままとする。
    図1 移植時期別収量の推移(平成3年)
    図2 移植時期別収量の変化(平成4年)
    図3 異なる栽培法における収量の変化(平成3年)
    図4 種芋の違いによる収量の変化(平成4年)
    表1 種芋の移植時の生育状況(平成4年)
成果の活用面・留意点
  1. 適用品種は土垂、石川早生を用いる。
  2. 乾燥期には適時うね間かん水を行なう。
  3. 生育初期に、移植した穴の部分の除草を行なう。
  4. 転換畑では、砕土率が70%以上を確保するため、転換2年目から栽培する。
  5. 連作障害が発生しやすいので、連作は避ける。
  6. 「サトイモの早掘り栽培法の機械化省力栽培技術」
    (平成4東北地域「水田農業」研究成果情報)を参照する。
図表1 230376-1.gif
図表2 230376-2.gif
図表3 230376-3.gif
図表4 230376-4.gif
図表5 230376-5.gif
図表6 230376-6.gif
図表7 230376-7.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 乾燥 機械化 栽培技術 さといも 省力化 除草 水田 たばこ 品種 連作障害

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