タイトル |
夏そばと小豆の1年2作体系化技術 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1993~1993 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
夏そばと小豆の1年2作体系技術である。夏そばに「キタワセソバ」を用い、4月下旬に播種し、7月中旬に収穫する。後作の小豆には「ベニダイナゴン」を用い、7月20日までに播種して、11月始めに収穫する。
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背景・ねらい |
これまで小豆は1年1作のため所得性は低かった。そこで土地の高度利用と高収益化を 図るため、小豆の前作に夏そばを導入し、夏そばと小豆の1年2作体系化のための 結合技術について明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 夏そばと小豆の1年2作体系技術で、夏そばの品種には「キタワセソバ」を用い、4月
下旬に播種して7月中旬に収穫する。後作の小豆品種には「ベニダイナゴン」を用い、 7月20日までに播種し11月始めに収穫する (図1)。
- 夏そばのキタワセソバが7月20日までに成熟期に達するための播種期は4月30日まで
である。4月30日までの播種期では草丈が78cm程度と短く、収量は多く、千粒重も大きい (表1)。
- 小豆の品種としては「ベニダイナゴン」が「寿小豆」、「カムイダイナゴン」及び
「大館2号」に比べて多収であることから、そばの後作品種として適する (表2)。
- 「ベニダイナゴン」の播種期と収量との関係では、7月10日播きが最も多収で
7月20日播きはそれの77%であったが、粒大は大きく品質もよかった (表3)。
- 「ベニダイナゴン」の播種密度は、7月20日播きでは17本と25本/平方メートルの場合は、
収量的に差は認められなかったことからこの範囲の密度でよいと思われる (表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 県内の沿岸平坦部(終霜日の早い地帯)。
- 夏そばと小豆の播種期は厳守する。
- 両作物とも雑草発生が多いと予想される畑では、畦幅(条間)を広げ管理作業機械が
入れる広さにする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
雑草
そば
播種
品種
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