水稲の育稲箱内窒素全量基肥技術

タイトル 水稲の育稲箱内窒素全量基肥技術
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 水稲育苗時に窒素成分で速効性肥料1g/箱とシグモイドタイプの被覆尿素(LPS100)300g/箱を施用(全量基肥)することで、育苗時の追肥と本田の施肥が省略できる。はえぬきで10a当たり550~580kgの収量が得られる。
背景・ねらい 米作りの多様化にともない、農家の施肥技術に対する要望も変化してきた。
現在、水稲に対する施肥は育苗期と本田が別々の体系で行われている。
そこで、より省カ化を図るために、苗箱に本田で必要とする窒素成分の全量を
施用し、育苗期、本田期を通して肥効を持焼させる施肥体系を試みた。
成果の内容・特徴
  1. 育苗時に、箱当たりN成分で1g(速効性肥料)+300g(シグモイド
    100日タイプの被覆尿素:LPS100)を施用することにより、育苗期の追肥が省
    略でき、健苗ができる。
  2. 接触施肥で施肥利用率が高まるため、本田施肥窒素相当量の箱施肥で、
    慣行並(550~580kg/10a)の収量が得られる。
  3. 初期生育が取りにくい地域では6月の生育量が不足するので、
    N成分で2kg/10aを全層施肥する体系とする。りん酸、カリは本田施用とする。
    (例:大豆化成40kg/10a)
  4. 10a当たりの苗箱数は23箱前後とする。
表1 育苗箱内の施肥量と苗の生育
表2 本田での生育
図1 育苗箱全量基肥における水稲の窒素吸収経過
成果の活用面・留意点
  1. 県内平坦地のはえぬきに適用し、土づくりを徹底する。
  2. 田植え時の10a当たり箱数で施肥量が変化するので留意する。
  3. 育苗床土と被覆肥料の混合時には、被覆膜を傷つけないように注意する。
図表1 230410-1.gif
図表2 230410-2.gif
カテゴリ 土づくり 肥料 育苗 水稲 施肥 大豆

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