ヌカカ防除のためのダクト方式におけるダクト素材の改良と薬剤使用期間の長期化

タイトル ヌカカ防除のためのダクト方式におけるダクト素材の改良と薬剤使用期間の長期化
担当機関 福島県養鶏試験場
研究期間 1990~1994
研究担当者
発行年度 1993
要約 ヌカカ防除のダクト方式において、カーテン資材(10×10メッシュ両面ラミネート、以下ビニールと略)は実用となり、設定時間は1/3に短縮され、費用も25%節減される。60日薬剤は30日薬剤と同等の効果があり、省力化される。
背景・ねらい 省力的、かつ低コストなロイコチトゾーン症の予防方法確立を目的として、
液体電子蚊取り器(蚊取り器と略)を用いたヌカカの防除方法を検討してきた。
その結果ダクト方式を実用化してきたが、ダクトに塩ビパイプを用いたため、施設費の
37%はダクト資材が占める。また30日使用可能薬剤では、2~3回の薬剤交換が必要と
なり、交換忘れによる事故もみられる。そこで、より低コストなダクト資材として、
カーテン資材に用いられるビニールでダクトを作成し、比較した。さらに長期間(60日)
使用可能な薬剤(試作品)についても検討した。
成果の内容・特徴 表1 試験区分
  1. ビニール製ダクトは、従来の塩ビパイプと比較し、ヌカカの防除効果に差は認めら
    れず、充分実用となる(表2)
    (図1)。
  2. ビニール製ダクトを使用することにより、設置時間は1/3に短縮され、費用も25%節減
    された(表3)。
  3. 60日薬剤は、従来の30日薬剤と比較し、ヌカカの防除効果に差は認められず、充分
    実用となる(表2)
    (図1)。
  4. 60日薬剤は、薬剤交換が1回で済むため、省力的で、かつ交換忘れによる危険も少なく
    なる。
成果の活用面・留意点
  1. ビニール製ダクトは摩擦に弱いため、製作時にハトメを取り付け、他との接触を防ぐ。
  2. 送風機に流入する空気が蚊取り器に直接当たると、ヒーターが充分熟せられず、所定
    の薬剤が発散しない場合がある。特に60日薬剤は発散量が少ないため、蚊取り器を
    送風器のそばから離して設置する必要がある。
図表1 230459-1.gif
図表2 230459-2.gif
図表3 230459-3.gif
図表4 230459-4.gif
カテゴリ 病害虫 省力化 そば 低コスト 防除 薬剤

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