夏秋トマト栽培におけるマルハナバチの利用

タイトル 夏秋トマト栽培におけるマルハナバチの利用
担当機関 青森県畑作園芸試験場
研究期間 1993~2000
研究担当者
発行年度 1993
要約 ビニールハウスにおける夏秋トマト栽培においてマルハナバチ利用の効果を明らかにした。マルハナバチによって受粉したトマトは着果率が高く、ホルモン処理に比べて空洞果が少なくなり、容積の割に重く充実度が増すため、上位等級品の比率が高まり上物収量が増加する。
背景・ねらい 着果促進のためのホルモン処理作業は、夏秋栽培では10a当たり100~150時間
を要する。この省力化を図るため、5月中旬定植の作型で訪花昆虫マルハナバチを放飼し
てその利用効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 着果率が高く、1花房当たり4個程度の着果が可能である
    (表1)。
  2. 収穫までに要する日数は、ホルモン処理に比べ1~2日程度遅くなる
    (表1)。
  3. マルハナバチによって受粉したトマトは有種子果でゼリー部が多く、ホルモン処理に
    比べて空洞果が少なくなる(表4)。
  4. 果重は220g程度で、果実容積の割に重い果実が生産できる
    (表2、表3)。
  5. Brix示度がやや高くなり、食味が向上する(表3)。
  6. 上位等級品の比率が高まり、上物収量が増加する
    (表1、表4)。
成果の活用面・留意点
  1. マルハナバチ使用に当たっては、散布する殺虫剤の種類等使用上の注意事項を
    厳守する。
  2. 1コロニーの活動期間は50~60日である。
図表1 230499-1.gif
図表2 230499-2.gif
図表3 230499-3.gif
図表4 230499-4.gif
カテゴリ 栽培技術 受粉 省力化 トマト マルハナバチ 良食味

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