レタスのセル成型育苗

タイトル レタスのセル成型育苗
担当機関 岩手県園芸試験場
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 レタスのセル成型育苗においては、セル容量15ml程度のセルトレイ(200セル)を用い、ビートモスとバーミキュライトを主体とした育苗培地を利用することで慣行のペーパーポット育苗と同等の収量が得られる
背景・ねらい 農業従事者の高齢化、後継者不足が進行する中で、農作業の省力化、
軽作業化が大きな課題となっているが、
レタスなどの土地利用型野菜の大規模生産農家は育苗と収穫期の重なる
6月以降は育苗管理に十分な時間を取れない状況にある。また、
レタスの育苗はペーパーポット育苗が主流となっているが、
大規模な育苗センターの設置や機械移植機の開発とともに、
少面積で大量の苗を扱え、
輸送性や定植時の作業性に優れるセル成型育苗法が導入されつつある。
セル成型育苗法には様々なシステムがあり、
セルトレイの規格や育苗培地の種類も多様であり、
対象とする作物との適合性についても検討すべき点が多い。
ここでは、レタスのセル成型育苗について、セル容量、
育苗培地の種類などについて検討した。
成果の内容・特徴
  1. セル容量は15ml(200セルトレイ)、
    23ml(128セルトレイ)ともほぼ慣行のペーパーポット育苗と同等の収量を
    得られることから、育苗面積、育苗培地の量、苗の輸送性などを勘案した場合、
    15ml程度が実用的である。(表1)
  2. 市販の育苗培地には、
    育苗後期に追肥を必要とする追肥型と追肥をしない基肥型とがあるが、
    基肥型の方が追肥労力がかからず、省力的である。基肥型の青苗培地の中では、
    ビートモスとバーミキュライトを主体としたものが、
    根鉢の形成や定植時の抜取り性が良好である。
    (表2、
    表3)
成果の活用面・留意点
  1. 覆土資材として粒径l~2mm程度のバーミキュライトを用いれぱ、
    出芽の揃いが良好となる。
  2. 潅水は噴霧灌水を墓本とするが、ホースなどで散水灌水する場合には、
    できるだけ目の細かいものを用いる。
  3. 基肥型の育苗培地の中には温度条件や過度の灌水により早く肥切れし、
    子葉や下葉が黄化してくる場合があるので、葉色が退色してくる前に追肥し、
    苗の老化を防止する。
図表1 230504-1.gif
図表2 230504-2.gif
図表3 230504-3.gif
カテゴリ 育苗 栽培技術 省力化 輸送 レタス

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