タイトル |
キンギョソウの秋春二度切り栽培技術 |
担当機関 |
山形県立園芸試験場 |
研究期間 |
1993~1993 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
キンギョウソウの秋春二度切り栽培の播種適期は6月25日頃で、秋出し(1番花)の開花期は10月中下旬、春出し(2番花)は5月上中旬となる。秋の仕立て本数は2本が適当である。また、春出しでは2月中旬から5度Cの加温により約2週間開花が前進する。
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背景・ねらい |
キンギョソウの秋春二度切り栽培の播種時期、仕立て本数、 加温方法について検討し、省力、低コスト栽培体系を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 秋出し栽培では、早い播種では切り花品質低下、
遅い播種では開花遅延による収穫率低下がみられるので、 6月25日頃が播種適期と考えられる。 春出し栽培では播種時期は問題とはならない (表1、 表2)。
- 秋出し栽培の仕立て本数は、摘心2本仕立てが優れる。
1本仕立てでは収量が低く、4本仕立てでは、商品率が低下する (表1)。
- セル成型苗の育苗日数は、根鉢形成程度、
切り花品質等の点から40日程度が適当である (表3)。
- 春出し栽培では、2月中旬から最低温度5度Cで加温することにより、
約2週間の開花促進効果があり、切り花収穫期は4月中旬まで前進できる (表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 秋に収穫(1番花)したあと、その株を利用して春に再び収穫
(2番花)できるので、春出し栽培の育苗、定植作業が不要となる。
- 低温による品質低下を防ぐため、
秋冷の早い場合はハウスの保温を早めに行い、 10月下旬までに収穫を終了する。
- 秋出し栽培ではウイルス感染防止のため、ハウスサイドは寒冷しゃで覆う。
- 二度切りする場合、秋出しの収穫終了後の株の越冬は無加温でよい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育苗
栽培技術
栽培体系
低コスト
播種
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