天蚕卵の大量採卵用籠サイズと交配密度

タイトル 天蚕卵の大量採卵用籠サイズと交配密度
担当機関 山形県蚕糸総合研究センター
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 天蚕卵の大量採卵には、籠作成の難易や取り扱い易さ及び病害発生防止等を考慮すると、籠の容積は概ね42リットルで3~5対の交配密度が適する。
背景・ねらい 天蚕卵の採卵には、一般的には容積7リットルの籠に1対雌雄蛾を入れ交配を
行っているが、作業が非能率的で、しかも施設面積を多く必要とすることから、
その改善が望まれている。そこで、採卵能率を高めるための籠の大きさと、
最適交配密度を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 籠の大きさは、作成や取扱い易さから容積42リットルが適当である。
    (図参照)
  2. 一籠に5対までの雌雄蛾を入れ、
    複数交配を行うと80%以上の受精蛾率が得られる。
  3. 慣行と比較して籠の底面積は約3.3倍になるが、
    収容頭数が5対となり施設の利用効率が高くなる。
  4. 6対以上の複数交配は、受精蛾率が低下し、
    微粒子病予防の観点からも廃棄卵を多くする危険性があるので行わない。
  5. 複数交配を行っても、一頭当りの産卵数に差はみられない。
    表1 籠の大きさ及び交配形式と受精蛾率
成果の活用面・留意点
  1. 羽化後はなるだけ早めに交配させること。
  2. 羽化した雌雄の数が異なり、
    雄蛾が多い場合は保管しておき翌日または翌々日までに使用する。
    また雄蛾が足りない場合は前々日のを再利用する。
図表1 230531-1.gif
図表2 230531-2.gif
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