タイトル |
稲刈機兼密植桑園用バインダー式条桑刈取機の開発 |
担当機関 |
福島県蚕業試験場 |
研究期間 |
1992~1993 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
密植桑園用バインダー式条桑刈取機を開発するため、稲刈機(K社製RA30)を改良して、部品の交換による稲刈と桑収穫の兼用機を開発した。
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背景・ねらい |
養蚕経営は水稲との複合経営が多くを占めるため、 同一機種で稲刈と桑収穫が兼用できれば合理的かつ経済性も高い。 そこで誰でも手軽に使用できるように小型・ 軽量および安価を目標に稲刈バインダーをベースにした 密植桑園用バインダー式条桑刈取機を開発した
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成果の内容・特徴 |
- 9筒所の改良を行い、
稲刈機から桑収穫機へ変える際の部品交換は6箇所となった。
- 本機は2輪の跨畦式のため安定性が高く、
5~6度以内の傾斜桑園でも収穫できる。
- 刈取速度を遅くして0.51m/sとした。
- 刈取高さは地上15~24cmの範囲で自由に調整できる。
- 収穫時間は桑の場合35~40分/10a、稲の場合60~90分/10a
と人力の10倍以上の能率である。
- K社よりRA30-DKとして一般に市販されることとなった。
表 改造後の車速および刈取速度・速度比 図1 RA30-DKによる桑収穫と稲刈り作業状況
- 活用面
稲刈と桑収穫の兼用機であるため経済性が高い。
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成果の活用面・留意点 |
- 活用面
稲刈と桑収穫の兼用機であるため経済性が高い。
- 留意点
- 桑収穫は枝条長が100~160cmの時に行う。
- 刈取高さは春切株で1回目15cm、2回目20cmとする。
- 収穫枝の枝条長が140cm以上の場合はスイングディバイダを使用する。
- 密植桑園で使用し、仕立法は埋没根刈とする。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
カイコ
桑
経営管理
収穫機
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