タイトル |
高水分麦の収穫乾燥法 |
担当機関 |
岩手県立農業試験場 |
研究期間 |
1993~1993 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1993 |
要約 |
小麦の子実水分が35%程度のものであれば汎用コンバインまたは豆ソバ用コンバインで精度の高い刈取りができ、循環型除湿乾燥機で乾燥することで品質低下を防止できる。
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背景・ねらい |
小麦の収穫は、毎年梅雨期に実施されるため、 品質は降雨の多少に大きく影響され、年次による品質変動が大きい。そこで、 高水分麦の品質低下を防ぐことを前提とした刈取り時期の把握と収穫法の確立が 必要である。
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成果の内容・特徴 |
- 成熟期以降、降雨に遭遇すると水分の戻りが急激であり、
アミログラムの最高粘度が低下し、品質が劣化する危険性が高まる。 降雨が予想される場合は、 高水分麦でも早めの収穫を行い品質の低下を防止することが必要である (図1)。
- 子実水分の高い小麦を収穫する場合、水分が35%程度であれば、
汎用コンバインまたは豆ソバ用コンバインで、損傷粒1%以下、 損失粒5%以下の高精度の刈取りができる (表1)。
- 子実水分の高い小麦を循環型常温除湿乾燥機で乾燥した結果、
アミログラム最高粘度の低下が少なく、品質の低下を防止できた( 表1、 図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本技術は、成熟期以降も降雨が続くと予想され、
子実水分の低下が見込まれない場合に適用する。
- 刈取りにあたっては、穀粒及ひ排稈流量や圃場条件を考慮に入れて、
走行速度や刈高さを決定し、損傷粒、損失粒の発生を少なくする。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
乾燥
小麦
そば
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