タイトル |
水稲除草剤1キロ粒剤の実用的散布方法 |
担当機関 |
岩手県農業試験場 |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
1キロ粒剤の水稲用除草剤を散布する場合、従来使用していた散布機でも充分対応可能である。除草効果は 3kg粒剤と同等である一方、散布時の飛距離は 3kg粒剤より大きく、短辺が 30mまでの圃場では畦畔からのみの散布が可能である。
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背景・ねらい |
水稲除草剤1キロ粒剤は 3kg粒剤より粒径が大きく、 単位面積当たりの散布重量が従来の 3分の1であり、 散布粒数が 8分の1~10分の1であるため、 従来使用していた散布機で散布が可能かどうか不明な点が多く、 散布技術の開発が望まれている。そこで、 従来使用していた散布機を用いて各種 1キロ粒剤の散布試験を現地等で実施し、 散布方法について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 従来使用していた動力散布機(短管噴頭)で散布する場合、
散布機は以下のとおりに設定すれば、1キロ粒剤の散布は可能である。
- 調速開度は通常全開にして飛距離を得るが、圃場短辺の距離に応じて調節する。
- 調量開度は 3kg粒剤の設定よりも絞り気味にして吐出量を抑える。
- 散布速度は通常の歩行速度(0.4~0.7m/秒)とし、吐出量に応じて調節する。
- 従来使用していた動力散布機に 1キロ粒剤専用の
吐出制御アタッチメントを装着した場合も上記の設定で散布する。
- 1キロ粒剤の飛距離は 3kg粒剤よりも大きく、短辺が 30m以下の圃場では、
畦畔からのみの散布が可能である。
- 除草効果は 3kg粒剤と同等で、散布時間も短縮できる。
表1. 1キロ粒剤の散布試験 図1. 1キロ粒剤の散布状況 表2. パイプダスターによる1キロ粒剤の散布試験
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成果の活用面・留意点 |
- 風速 2m/秒以上の時に短管噴頭を用いて散布する場合、均一性が損なわれたり、
飛距離が小さくなくなったりすることがあるので注意する。
- 風速 3m/秒以上の時にパイプダスターを用いて散布する場合、
パイプがねじれて均一性が損なわれることがあるので注意する。
- 使用する機種やその設定条件、および 1キロ粒剤の種類によって粒剤の飛距離が異なる。
- 散布にあたっては、散布する除草剤の使用基準を厳守する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
除草
除草剤
水稲
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