耐寒雪・高製粉性小麦「あきたっこ」の晩播限界における播種量

タイトル 耐寒雪・高製粉性小麦「あきたっこ」の晩播限界における播種量
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1994
要約 耐雪性の強い「あきたっこ」は、超極晩播の 10月20日播きではa当たり播種量を標準播種量の 2.5倍量にすることにより越冬株数の低下が少なく、標播・標準播種量の約7割の収量が得られる。
背景・ねらい 小麦単作による収益性の改善と、高収益作物の連作障害回避のため、
小麦を中心とした輪作体系の確立が望まれている。
輪作では、小麦の播種時期は遅れることが多い。
このため耐雪性が強く、茎数の多い「あきたっこ」を用いて、
遅播きに伴う播種量の増加と生育・収量の関係を検討し、
小麦と高収益作物の輪作体系確立の資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 超極晩播・2.5倍量では収穫株率は低下するが、
    230株/平方メートル程度と収穫株数は確保される
    (表1)。
  2. 成熟期の形態は遅播きになるほど短稈になり、
    超極晩播では標播より 11cm短い
    (図1)。
  3. 穂数は遅播きで少なくなり、株当たりの穂数も少なくなる
    (図2)。
  4. 遅播きになるほど収量が少なくなるが、
    超極晩播・2.5倍量では標播・標準播種量の 7割の収量を得ることができる
    (表2)。
  5. 千粒重・容積重は超極晩播・2.5倍量ではわずかに低下するが、
    品質は良好である
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 適用は県内の沿岸少雪地帯。
  2. 高収益作物と小麦の輪作体系が容易にできる。
  3. 超極晩播では越冬前の生育量が小さいので、雪腐病の防除は確実に行う。
図表1 230594-1.gif
図表2 230594-2.gif
図表3 230594-3.gif
図表4 230594-4.gif
カテゴリ 病害虫 小麦 播種 防除 輪作 輪作体系 連作障害

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる